問活

問いで「考える経営」を

「問い」と「引き寄せ」04 ~「我々はどこから来たのか?我々は何者か?我々はどこへ行くのか?」~

 

【ビジネスは自分の大切なことと結びついていますか?】


前回のコラム『「問い」と「引き寄せ」03』は、「自分にとって、本当に大切なことって何だろう?」と自問自考してみることが大事、といった主旨でした。
そして、「本当に大切なこと」=「強い愛情を感じること」を明確にしていくことで、やがてそれは「自分の軸」となり、ビジネスに人生に「迷走」がなくなっていく、とお伝えしました。


また、スティーブ・ジョブズが毎朝立てていたという「問い」を引用して、そもそも、自分のビジネスが本当に大切なことと結びついているのか、そこを意識化してみることも大事、ということもお話しました。


そして、今回のコラムでは、前回のコラムを引き継いで、その「自分のビジネスが本当に大切なことと結びついているのか」を明確にしていくための「問い」についてお伝えしていきます。

 

 【「自分の軸」を明らかにして歩んでいく】

ご存知の方も多いと思いますが、フランス出身の画家ポール・ゴーギャンによる絵画には、次のようなタイトルの作品(1897年)があります。


「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」


まるで「問いの宝庫」、と言えるような作品タイトルですよね。


私には、この作品タイトルが、「過去・現在・未来」の順にひとつのつながりを持たせ、本当に大切なものを明確にしていくことのできる「問い」であるように思えます。


この作品タイトルについては、いろいろな解釈があるようですが、私自身は独自に次のように応用して(解釈して)、「問い」にしてみました。


「そもそもなぜこのビジネスをはじめたのですか?(過去)」

「いまのビジネスでは何が嬉しいですか?(現在)」

「これからビジネスでどんなことをしていきたいですか?(未来)」

いかがでしょう。

このように問い直してみると、前回のコラム03で紹介した「本当に大切なこと」や「自分の軸」について、まるでゴーギャンが「それを明らかにして歩みなさい」と、助言しているように感じませんか。


 

 【今生の命はリンゴの木であるならば、その人生を思いっきり楽しむ】


また、ゴーギャンの作品タイトル(過去・現在・未来)を、例えば「リンゴの木」で表現するとしたら、次のようになるのではないでしょうか。


「どんな土壌に種があったのですか?(過去)」

「どのように枝を伸ばし、葉を付けると楽しいですか?(現在)」

「どんな花や実を付けて、喜んでもらいたいのですか?(未来)」


今生の命はリンゴであることが天命であるならば、その人生を思いっきり楽しむことが大切です。

なぜなら、それが自分の本質(本性)を生きるということだから。


このリンゴの木の例えでは、「土壌」からすべてがスタートしています。
「土壌」の部分を人間で言えば、それは「心の状態(心の在り方)」になります。
なので、「土壌(心の在り方)」が枯れていたり荒んでいたりすれば、枝を伸ばすことや葉っぱを付けることができません。
ましてや、花や実を付けたいという望みも叶いません。


リンゴの木は、豊かな土壌から芽を出し、自分の資質や素質に従って存分に成長し、独自の花や実で自分を満たし、その結果、周りに喜んでもらうということが、そもそもの本性なのですね。


 

 【自分でない他の何者かになろうとしても、うまくいかない】


リンゴの木は、ミカンの花を咲かせることはできません。
また、マスカットの実を付けることもできません。

リンゴの木は、ただ自分がリンゴであることを自覚(認識)し、一生懸命にリンゴであり続ければ、それでいいのです。


そこに、「社会通念」や「世間体」、「思い込み」などといったものは介在しません。


ところが、多くの人は自分でない他の何者かになろうとするのです。
だから、迷走してしまうのです。(私自身がそうでした)


前々回のコラム02において、「他問他答」ではなく「自問自考」が大切、とお伝えした通り、誰かの答えを自分に当てはめても、しょせん長続きはしないのです。


ゴーギャンの作品タイトルを独自に応用した(解釈した)問いに戻ります。


「そもそもなぜこのビジネスをはじめたのですか?(過去)」

「いまのビジネスでは何が嬉しいですか?(現在)」

「これからビジネスでどんなことをしていきたいですか?(未来)」

これらをくり返し自問自考することによって、「ビジネス」と「大切だと感じていること」が結びついているのかを明らかにし、潜在意識と顕在意識のベクトル合わせをしていきましょう。


よく「とにかく行動せよ!」と言われていますが、行動することそのものよりも、その前提となる意識状態(リンゴの木でいうところの土壌)がどのようであるか、それがとても重要なのですね。

このような、「自分にとって本当に大切なことに結びついている」意識状態のことを、「引き寄せマインド」と私は呼んでいます。


「あなたはどこから来たのですか?あなたは何者ですか?あなたはどこへ行くのですか?」


[この記事を書いたのは、松崎豊です]


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